おとなラグビーコミュニティー2023シーズン 事故の事例
おとなラグビーコミュニティー2023シーズン 事故の事例
おとなラグビーコミュニティー2023シーズンにて発生した対人事故とその他事故事例について
おとなラグビーコミュニティー2023シーズンにて発生した対人事故とその他事故事例について、発生状況や治療経緯と状況をまとめ、対策を報告いたします。
事故や怪我を防ぐためにはどのような対策が必要か、運営担当全員で事故や怪我の内容を振り返り、事故・怪我防止の徹底に努めてまいります(事故事例は、事務局へ報告があった事故・怪我のみとなります)。
また現在、経過観察中の事例につきましては、今後も随時更新いたします。
【A】対人事故事例
事例 I 「 接触で頚椎部分を痛める 」
【開催】
初級向けコース(愛知)
【事故事例】
10パスゲーム体験中に参加者同士が接触し、頚椎部分を痛める。
【治療の経緯と状況】
病院に通院し診断の結果、頚椎症性神経根症の疑いがあり経過観察。2週間が経過し悪化せずに無事に生活ができて
いることで今後は通院不要と診断。完治の報告あり。手続き済。
事例II 「 接触による眼窩底骨折 」
【開催】
初級向けコース(浦安/第2回目)
【事故事例】
2人1組のランパス体験中に参加者同士が接触。「眼窩底骨折」と診断。
左眼に陥没が見られ手術が必要となり、入院・手術。
【治療の経緯と状況】
現在治療、経過観察中。
▪️事故発生時の対応
【現場】
・身体の保護や安全確保(身体的被害の状況把握)。
・応急処置の実施(冷やす・水分補給等)。
【翌日以降】
・各方面への連絡・確認(症状の確認)。
・事故発生の要因を検証し、再発防止策を策定(以下の内容)。
▪️再発防止策
・事故状況を踏まえて、事故原因と再発防止策を運営担当及び関係者で検討。検討した結果を社内の安全対策ガイド
ラインに反映。また今後も事後報告書(社内向け詳細報告書)を元に、継続して再発防止策を検討し安全対策に取り
組むこととする。
・練習メニュー「10パス」は、参加者同士が交差し接触する可能性が高いため、スピード制限を実施することとした。
合わせて同時に行う参加人数は1チームで最大6名までと制限し、広さの確保をしたうえで実施することとした。
・練習メニュー「ランパス(2人1組)」は、人が接触する危険性をより低くするために、間隔を3メートル以上取ることを
定めた。また視界不良等による接触を防ぐために、講師及び運営担当が中心となり間隔を取るように都度の注意喚起を
行うこととした。
【B】その他事故事例
事例 I 「 突き指 」
【開催】
関東ビーチラグビーサークル(第1期)
【事故事例】
補球時にボールを取りそこなったことで、ボールが左手人差し指にあたり突指。
【治療の経緯と状況】
指全体が軽く腫れていたため後日病院へ。レントゲンの結果、骨に異常はなく靭帯の軟部組織の損傷と診断。数回通院
後完治。
事例II 「 足首捻挫-1 」
【開催】
関東ビーチラグビーサークル(第1期)
【事故事例】
練習中に脚がもつれ転倒。つま先が下を向いた状態で内側に足首を捻った。
【治療の経緯と状況】
病院にてレントゲンを撮った結果、骨に異常はなく軽度の捻挫と診断(全治7日〜10日)。通院後に完治。
事例III 「 足首捻挫-2 」
【開催】
関東ビーチラグビーサークル(第1期)
【事故事例】
練習中に体勢を崩し転ばぬよう踏ん張った結果、足首を外側に捻った。
【治療の経緯と状況】
病院にてレントゲンを撮った結果、骨に異常はなく靭帯損傷と診断。通院後に完治。
事例IV 「 足裏の火傷 」3件
【開催】
関東ビーチラグビーサークル(第1期/平塚大会)
【事故事例】
高温の砂浜により両足の裏を火傷。冷やしたり、水を抜き手当を行う。その後完治。
事例V 「 体験後のケース 」4件
【開催】
関東ビーチラグビーサークル(第1期)
【事故事例】
・翌日起床した際、右手首を捻挫したようで整形外科に行って湿布もらい経過観察(その後完治)。
・練習後、左足首が痛むので念のため通院。じん帯を痛めてる可能性はあるが腫れはないため、湿布とサポーターで
経過観察(その後完治)。
・怪我か筋肉痛かは分からないが腕に違和感があり、右腕を上げた時に右肩の前側が少し痛むため経過観察(その後
完治)。
・脚の痛みがあるため通院。結果、右脚前距腓靱帯が部分的に切れていた。通院し経過観察(その後完治)。
▪️事故発生時の対応
【現場】
・怪我の有無を報告・聞き取り(実施後のヒアリングアンケート)。
【翌日以降】
・怪我の報告を受け、症状の確認を行い状況を確認。
・各方面への連絡・確認(症状の確認)。
・事故発生の要因を検証し、再発防止策を策定(以下の内容)。
▪️再発防止策
・怪我や痛みの予防策として、実施前の準備運動と実施後のクールダウンを毎回実施する。
・炎天下のサンドコート及び砂浜は裸足•靴下は禁止。原則、マリンシューズ又はサンドソックス着用とする。
・サークルは競技性が上がるため、これまで全く運動していなかった人や運動のブランクがある人は、怪我のリスクが
上がる。そのため発生しうる怪我及びその予防法を事前に伝え、怪我防止に努める。
・当日の怪我だけでなく時間差で発生した違和感を含めて、事務局へ問い合わせし報告するフローを定めて実行する。
またその際は万一に備えて必ず通院し、結果報告を行うよう依頼する。事務局担当者は、連絡を受けた際は運営担当
全員に共有したうえで対応する。
▪️再発防止に向けての取り組み
おとなラグビーコミュニティー2024では、これまでの事故・怪我事例を踏まえて運営を見直し、新年度より体制の強化を進めました。
・組織体制と運営の役割・配置数を見直し、イベントにおける運営体制を強化
・メイン講師および運営担当にJRFUセーフティーアシスタント認定講習会の受講と認定証の取得を義務化
・事故及び怪我の事例や今後の事故発生リスクを踏まえたうえで、安全対策ガイドラインを改訂し公開
・メイン講師、サポート講師、運営担当に向けた安全対策教育の実施
・再発防止策の継続的な検討及び実行
詳細は おとなラグビーコミュニティー安全対策への取り組み (近日公開予定) をご確認ください。
予期せぬ怪我や事故が発生したり、体調不良を起こしたりする危険性は、 全てのスポーツイベントで考えられます。スポーツイベントにおいて何より大切なことは、関わる全ての人に怪我や事故なく開催され、全員がイベント前の楽しい気持ちのまま帰宅の途につくことです。そのため起こり得る事故や怪我発生のリスクを可能な限り少しでも低くすることに尽くし、現場での注意喚起を繰り返し行うことで、参加者が安心して参加できる環境作りに努めてまいります。
おとなラグビーコミュニティー事務局